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2011年2月23日 (水)

本ブログ休止中のCBTの変化・・・なんと保険適用に

休止中のCBTをめぐる変化の中で、特に公的に大きいのが、CBTが健康保険の適用になったということでしょうか。

ただし30分以上、実施者は医師だけ、420点という設定なので、現実的には今のところあまり機能しているようには思われません。むしろ「保険適用になった」と多くの患者さんをぬか喜びさせたという意味では、罪作りな話かも。

ただしこれがいずれにせよCBTが普及していくための大きなきっかけとなることは間違いなく、いっぽう私たちは私たちで地道に、日々CBTを学び、実践すること、そしてCBTを実践する仲間を草の根レベル増やしていくことを続けていきたいと思います。

追記

ただし保険適用になってCBTに興味を持ってくださる医師がさらに増えたことは実感しています。それはとても喜ばしいことだと思います。

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2011年2月 5日 (土)

本ブログ休止中のCBTの変化・・・爆発的なCBTの知名度アップ

  私がこのブログを休止していた4年間に,認知行動療法(CBT)は,さらに広く世間に知れ渡ったように思います。やはりマスコミの力は大きいですね。うつ病や自殺の問題が取り沙汰され,それらに対する対処法としてCBTが紹介されることが増えたのが大きな要因ではないかと思います。私自身,何度か新聞や雑誌の取材を受けたことがありましたが(テレビは基本的にはお断りしています),その反響の大きさに驚くことしきりです。

  CBT専門のカウンセリング機関を運営し,CBTを広めたい私としては,この変化を喜ぶべきなのでしょうが,実際には手放しに喜ぶことができる状況ではありません。なぜならCBTの知名度がどんなに高まっても,CBTを安全に,かつ効果的に提供できる専門家(臨床心理士,医師,看護師,その他対人援助職)が非常に少ないという現状は,変わっていないからです。「CBTは効果が高い」「CBTで自分も助かるかも」という情報を得ても,実際にCBTを受けることができないという現状は,かえって当事者にとってむごいのではないでしょうか。

  ・・・といった危機感もあり,私たちもワークショップや著作等で,CBTを提供できる専門家養成に励んでいるのですが,このような個別のささやかな努力だけでは「焼け石に水」で,もっとシステマティックな大きな改革が必要なのだと思います。まあシステムの話になると,またもや心理士の国家資格化の問題などなんだの面倒な話になるので,ここでは置いておきますが,とにかくCBTを受けたい,CBTを学びたいというニーズに応えられるよう,あらゆる努力をしていかなければならないのだと思います。

  が,CBTは「セルフでもできる!」というのが売り(?)です。専門家養成も大事ですが,専門家がいなくても当事者(一人でも,グループでも)がセルフでCBTを学ぶことができればそれでよいわけで,そういう意味ではこの4年間,CBTをテーマとした書籍がたくさん出版されたのは非常に望ましいことだと思います。大きな書店に行けば認知行動療法のコーナーがあって,手にとって自分に合う本を選ぶことができますし,大きな書店が近くになくてもアマゾン等でいろいろ見比べて手に入れることができます。

  このごろ特にそう思うのですが,誰もが健康なうちにCBTの知識やスキルを身につけておけば,メンタルヘルスの悪化を予防できますし,QOLを上げることも可能ですので,それが最も望ましいのではないでしょうか。健康な状態だからこそCBTを学ぶのにもさほど時間やエネルギーがかかりません。治療的なCBTに時間がかかるのは,健康レベルが下がった状態(すなわちエネルギーレベルが非常に低い状態)で,新たな知識やスキルを身につけなければならないからです。CBTが広くストレスマネジメントに役立つならば(実際に役立つと私は確信しておりますが・・・現に私も日々CBTで自分が助けられています),学校や職場や地域やメディアなどにおいて,全ての人びとに啓蒙的に情報やトレーニングを提供し,具合が悪くなること自体を予防できればいいと考えるのです。このブログも少しはそういったことのために役に立てるといいのですが・・・

  とはいえ,運悪く病気になられた方にとってはセルフのCBTは非常に大変でしょうから,やはり一定数の専門家は必要で,その養成は喫緊の課題でしょう。最近もある雑誌にこのテーマについて論文を書きましたが,とにかくそのために自分にできることをしつつ,もっと大きな制度や養成システムについてもできることをしていきたいと考えています。

  セルフCBTの書籍については,以下のサイトが非常に参考になるかと思います。

http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-468.html

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