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2006年12月29日 (金)

よいお年を&ブログ長期休止のお知らせ

ブログを休止状態にして,早数ヵ月が経ちます。

なぜ休止状態かというと,2つ理由があり,1つは単に時間がない,という単純な理由です。しかし「時間がない」というのは言い訳に過ぎず(本当に必要だと思ったら,時間なんて,何とかひねりだせるはずですもん),大きいのはもう1つの理由です。

それは,このままCBTおよびストレスコーピングに特化したブログを続けるとしたら,どうしても自分の実名を挙げないと書けないテーマが増えてきた,ということです。あるいはそういう状況になってきた,ということです。

ここ数ヵ月,この件についてどうしようか,自分の中であれこれ検討してきましたが結論が出ません。そもそも当ブログを始めた動機は,CBTについて好きなように自分の思うことを書いてみたい,好きなように書くことによって,認知行動療法家としての自分の考えや今後の方向性を検討したい,ということでありました。そしてそれを公表することによって,皆さんからフィードバックをいただき,さらに自分自身の検討を豊かにしたい,と思っていました。

今でもそれは変わりません。要は個人的なことを書くニーズは私にはなく,ブログを続けるなら,それはひたすらCBTについて考えてみたい,という動機しかないのです。しかし困ったことに,これ以上好きなように書くとしたら,どうしても実名を出して自分がやっていること(仕事というのは,もちろんそういうものですが)に言及せざるをえない感じになってきてしまいました。

そこで,だったらブログのタイトルも変え,思い切って自分の実名を出して,この際CBTについて言いたいことを言ってやれ,ということも考えてみました。しかしそんなことをするほどの「実名」でもありませんし,そもそも,そんなことをする暇があれば実名での活動(すなわち仕事ですが)で,遅れに遅れている数々の案件をなんとかせい!というお叱りの声が届くことは必須で,届かないにしても自分がうしろめたく思うことは間違いなく,そしてそれは当然のことであって,ブログを更新する10分があれば,その10分を,遅れている仕事(翻訳と原稿書きがほとんどなんですが・・・泣)をしなければならないだろうと,毎晩仕事から帰っても夜中までPCに向かう毎日を,この数ヵ月というか1年ほど続けております。

というわけで中途半端なまま,当ブログを放置しておりましたが,とりあえず当ブログはこのまま放置し続けることに決めました。これまでの記事が,いくらかでもお役に立つことがあるかもしれませんし,溜まっている仕事が片付いたあかつきには,また今の匿名状況でブログを再開する気になるかもしれませんし,あるいは実名を出してリニューアルすることに決めるかもしれませんし,要はどうなるかよくわからないのでそのままにしておく,ということです。

というわけで当面更新はいたしませんが,これまでの記事に対するコメントは大歓迎ですし,私自身はできる範囲で地道にCBTの実践や勉強や研究を続けていく所存ですので,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

それでは皆様,どうぞ良いお年をお迎えください。

追記:禁煙をすることは止めました(とほほ)

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コメント

明けましておめでとうございます。
とても残念です。
とても苦しい時、本を読んで共感し、役にも立った認知療法についての、貴ブログをたまたま見つけました。
そしてその内容や、文章から感じるお人柄に惹かれていただけに、寂しい気持ちです。
もし、身近にいらっしゃる方なら、治療をお受けしたいものだと思っていたほどですから。
 
お仕事頑張ってください。
認知療法を、田舎の、全国の医者に知らしめ、実践できる状態にする役目を担っていただければうれしいです。お仕事を通じて。

それから、余計なことですが、たばこは是非止めてください。
有能な方なのですから、健康でいてほしいのです。
日本の精神医療界にとって損失になるようなリスクは避けてください。

患者の側からのお願いでした。

では、今まで勉強させていただきましてありがとうございました。

投稿: akino | 2007年1月 1日 (月) 02時43分

 明けましておめでとうございます。

 休止されるのはほんとに残念ですが、私のように好きなことを書き散らす立場ではないでしょうから、やむを得ないかもしれませんね。

 でもほんとに勉強させていただきました。CBTへの関心が高まったのはcopingさんのお陰です。

 お仕事がんばって下さい。
 どこかの学会か何かでそれらしき妖しい男を見かけたら、僕かもしれませんのでお声をかけて下さい(いや僕からかけるかも、逃げないでくださいね)。

 お疲れさまでした。
 

投稿: アド仙人 | 2007年1月 2日 (火) 00時49分

akino様

コメントありがとうございます。

>お仕事頑張ってください。
認知療法を、田舎の、全国の医者に知らしめ、実践できる状態にする役目を担っていただければうれしいです。お仕事を通じて。

しばらくブログを離れて,リアルな世界で
認知療法・認知行動療法の実践と普及に努めますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: coping | 2007年1月 2日 (火) 11時07分

アド仙人様

> でもほんとに勉強させていただきました。CBTへの関心が高まったのはcopingさんのお陰です。

いえいえ,こちらこそいろいろとコメントいただき,
大変励みになり,ありがとうございました。
アドラー心理学に興味を持つようになったのも,
坂本玲子先生に続き,アド仙人さんのおかげです。

> どこかの学会か何かでそれらしき妖しい男を見かけたら、僕かもしれませんのでお声をかけて下さい(いや僕からかけるかも、逃げないでくださいね)。

ぜひぜひ,その節はよろしくお願いいたします。
今後も貴ブログ,楽しみにしております。


投稿: coping | 2007年1月 2日 (火) 11時10分

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

禁煙が如何に失敗したのかとても興味がありますが、またどこかで出会った時にでも教えてください。

それでは

投稿: nishikawa | 2007年1月 5日 (金) 16時43分

nishikawa様

> 禁煙が如何に失敗したのかとても興味がありますが

実はあまり「失敗」とは思っていないのです。
試行CBT(仲間どおしの研修的CBT)を実施する中で
禁煙をする必要がないと思い至り,
禁煙を目指すことを自ら止めることにした次第です。

・・・と書きながら,うっすらと罪悪感というか,
「結局失敗したくせに,そんな言い訳はやめとけ」という
自動思考も生じてくるので,
やっぱり「失敗」という面もあるのだと思います。

なんてことを,どこかの学会の喫煙コーナーで
nishikawaさんと話し合えれば本望です(笑)。
とほほ。

投稿: coping | 2007年1月 6日 (土) 22時46分

>試行CBT(仲間どおしの研修的CBT)を実施する中で禁煙をする必要がないと思い至り,

このへん,心理教育はどれ位どのように行われたのか興味がありますね。たばこは健康に悪いということだけでなく,色んなマイナス面がありますから。女性だったら美容に悪いとか。
たとえば,↓参照
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/ten250/biyou/tobacco.html

様々な具体的リスクをひととおりふまえた上で,必要ないという判断を下したなら,それはもう個人の信条の範疇ですけれど,中途半端だったり下手だったりする心理教育のせいで,変容可能だった所が変わらなかったらやっぱりもったいない気がしますからね。

投稿: izugaeru | 2007年1月 7日 (日) 14時34分

いきなり本題から外れてしまいましたが,
ブログ長期休止のお知らせということで,
小生もとても残念な気持ちになりました。

あらためて,このブログの過去記事を読み返してみても,
良質の記事ばかりなので,このままこのブログがネット上
で読めるだけでも十分な価値があると思います。
今後,機会があれば,おすすめ記事を自分のブログで
紹介していこうと思っています。

それではリアルの世界でのCBT実践&普及を是非がんばってください。
今後もよろしくお願いします。

投稿: izugaeru | 2007年1月 7日 (日) 14時44分

izugaeru様

コメントありがとうございます。

> 心理教育はどれ位どのように行われたのか興味がありますね。たばこは健康に悪いということだけでなく,色んなマイナス面がありますから。女性だったら美容に悪いとか。

それはプロどおしの試行CBTですから,クライアント(私)のほうで喫煙や禁煙について改めて情報収集しまくってのセッションを行っております。

このケースの心理教育として必要なのは,喫煙のネガティブな面を指摘することではなく,喫煙の様々な側面をクライアント自身が情報収集できるよう援助することだと思います。

> 様々な具体的リスクをひととおりふまえた上で,必要ないという判断を下したなら,それはもう個人の信条の範疇ですけれど,

というわけで,残念ながらそういうことなんです(とほほ)。

投稿: coping | 2007年1月 8日 (月) 10時50分

izugaeru様

またまたコメントありがとうございます。

> あらためて,このブログの過去記事を読み返してみても,
> 良質の記事ばかりなので,このままこのブログがネット上
> で読めるだけでも十分な価値があると思います。
> 今後,機会があれば,おすすめ記事を自分のブログで
> 紹介していこうと思っています。

ありがとうございます。そう言っていただけると,
更新せずにこのままこのブログを公開しておくので
まあいいかなあ,と思えます。

> それではリアルの世界でのCBT実践&普及を
> 是非がんばってください。
> 今後もよろしくお願いします。

はい,こちら(リアルな世界でのCBT実践&普及)が
今の私にとってのミッションだと考えますので,
頑張ります。
こちらこそ今後もよろしくお願いいたします。
貴ブログも楽しく拝読しておりますよ。


投稿: coping | 2007年1月 8日 (月) 10時53分

アメリカ在住で認知行動療法の治療を受けています。日本にたくさんいるパニック障害の方にアメリカで受けている認知行動療法を紹介してあげたく、日本語で書いた記事を探している内にここへたどり着きました。まだ全部読んでいませんが、自分の受けている治療にそった解説をされてるので興味のある方にはここのリンクを送ってあげようと思います。
丁寧な解説ありがとうございます!

パニック障害1年ですが治療を受けて4ヶ月半でその効き目を実感しています。日本でも薬だけでなくこの治療法が早く広まることを祈っています。

投稿: Kona | 2008年5月 7日 (水) 14時41分

Kona様

コメントありがとうございます。
本ブログ,ずっと休止中で更新しておりませんが
少しでもどなたかのお役に立つのであれば
このままにしておこうと,Kona様のコメントを拝読して
思いました。

認知行動療法4ヵ月半で効き目を実感とのこと,
Kona様が素晴らしい取り組みをされているからこそ
と推察いたします。
さらなる回復をお祈りいたします。

投稿: coping | 2008年5月 7日 (水) 23時24分

今現在、セルフで認知療法に取り組んでいるものです。
いろいろ情報を集めるうちにこのブログにたどりつきました。

CBTを実践されている臨床心理士の生の考え方を知ることができて、とても役に立っています。

特にcopingさん自身のコラムは、大変参考になります!!

再開されることはないのかもしれませんが
こうやって記事を残していただくことで
自分以外にも助かっている人がたくさんいると思います。

では、身体にお気をつけてお仕事がんばってください。(copingさん読んでくれるかなぁ)

投稿: クラッチ | 2010年12月24日 (金) 10時24分

クラッチ様
コメントありがとうございます。
セルフで認知療法に取り組んでおられるのですね。
そういった方に当方のブログが役に立っているのであれば、本当にうれしいです。
引き続きこのブログを残しておこうと思います。
クラッチ様もどうかよいお年をお迎えください。

また何かのきっかけでブログを再開することがあるかもしれませんが、その節はどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: coping | 2010年12月27日 (月) 09時45分

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