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2006年8月14日 (月)

クライアント体験:3ヶ月ぶりのセッションの前

自分のキャパを超える量の仕事をずっと抱えており,本ブログの更新をずっとせずにおりました。秋に立て続けに学会で発表したり,ワークショップやセミナーの講師を担当したりするので(もちろんすべてCBT関連),それらの仕事が落ち着いたら,こまめに更新したいと考えております。それまでは,ごくたまーに,ポツリポツリと・・・。

で,所属機関の月1回の研修会でスタッフ同士で実施している「試行CBT」についてです。4月にインテーク面接,5月に初回面接を実施後,私と相方の都合が合わず,6月,7月にセッションが実現せず,今度の土曜日(8月19日)に,3ヶ月ぶりのセッションが実現する予定です。私の主訴は「禁煙」で,インテーク面接後,めっきりと煙草の本数を減らし,その後多少本数が漸増し,それを維持しているというのが現状です。「今はこのぐらいでいいかなあ」というのが本音で,100箱買った煙草もまだ70箱ぐらい残っているし,吸わなくてよい,あるいは吸ってはいけない時間や場所や状況では,あまり苦もなく吸わずに済ませられるようになったので,自宅や喫煙者の多い飲み会(いまどき珍しい!)では,ほどほどに吸ってもいいじゃない,と自分に言い訳しているのが現状です。

いずれにせよ3ヶ月ぶりのセッションであれば,「3ヶ月の報告」というアジェンダで,ほとんどの時間を使ってしまいそうです(1セッション30分)。3ヶ月を振り返って報告しつつ,現状をセラピストに共有してもらい,そのときどんな気持ちになるかを待って,今後の方針を立てたいと思います。

面白いのが,3ヶ月も間隔が空いても,自分がCBTを開始したというのを忘れる日は一日もない,ということでした。頭の片隅には常にそのことがあって,調子にのって羽目を外した後は,「ああ,そうだったそうだった。私は煙草についてCBTをやっているんだわ」と軌道修正のきっかけにするのです。CBTを受けているという意識が,たとえめざましい進歩ではなくても,ひどい後退(再発)を防ぎ,現状維持をもたらすというのを,身をもって体験しているような感じです。

  というわけで,土曜日のセッションが楽しみです。

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コメント

SSTをやっているとき、患者さんが「『いまSSTをやっている最中なんだ』と認識すると、会社で話しの輪の中に入っていく気になる」とおっしゃってましたけど、似たようなものでしょうか?
そうするとCBTにおける最も重要な認知再構成は「何もない」⇒「CBT中」かもしれませんね。

投稿: nishikawa | 2006年8月18日 (金) 14時50分

nishikawa様
めちゃめちゃ似たようなものだと思います。
認知の再構成も,認知の内容をあれやこれやいじるより,
おっしゃるとおり,「CBT中」と意識すること自体がそもそも重要かと思います。
認知の再構成は,メタ認知機能強化であり,メタ認知機能とは,「モニター」と「コントロール」に分かれるかと思いますが,重要なのはコントロールよりは,まずはモニターを自覚的に継続することなのでしょうね。

投稿: coping | 2006年8月18日 (金) 23時25分

そーゆー「now cbting」という感覚を作り上げる事を、まず治療の目標にしましょうというのは、誰がどこでいってることなんでしょうね?
動悸付けとか、ケースフォーミレーションとか、あの辺でしょうか?

実際は治療の根幹を成す再構成なんだけど、枝葉末節の合理思考化が多くの本でメインになっているのが残念な事です。

投稿: nishikawa | 2006年8月22日 (火) 02時00分

> そーゆー「now cbting」という感覚を作り上げる事を、
> まず治療の目標にしましょうというのは、
> 誰がどこでいってることなんでしょうね?

私が知る限りでは,やはりJudith Beckではないかと。翻訳されている『認知療法実践ガイド』は,確かに認知再構成法がメインではありますが,自動思考の検討については第8章で初めて述べられるぐらい,それまでの章では,導入や構造化やモニターについて丁寧に述べられていると思います。彼女の新著 Cognitive Therapy for Challenging Problems は,さらにその辺が懇切丁寧に解説されていると思います(って,まだ途中までしか読んでませんが)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/1593851952/sr=8-1/qid=1156206089/ref=sr_1_1/250-5514482-0018607?ie=UTF8&s=gateway

> 枝葉末節の合理思考化が多くの本でメインに
> なっているのが残念な事です。

全く同感です。そうやってCBTに対する誤解が増殖されていくのですね。本ブログを始めた動機の一部は,せっかくCBTが日本に広まろうとしているときに,CBT=認知再構成=思考合理化という誤解と共に広まらないよう,自分にできることを何かしたいと考えたから,というのがあります。(ってしょせん匿名のブログですから,さほどのことはできないのですが)

投稿: coping | 2006年8月22日 (火) 09時28分

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