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2006年5月14日 (日)

クライアント体験:第1回セッション

最近この話題ばっかり。

昨日,試行CBTの第1回セッションがありました。時間は30分。内容と感想を簡単にまとめてみます。

●昨日のアジェンダ

1.ホームワークの確認

2.コーピングシートの共有

3.CBTモデルに基づく現状のアセスメント

4.まとめ(ホームワークの設定とフィードバック)

●アジェンダ1.ホームワークの確認

「人生最後のタバコ」を100箱揃えて,箱に番号をつける,というのがHWでした。これはきちんとやってあったので,得意気にセラピストに報告しました。携帯の写真という証拠も見ていただきました。

●アジェンダ2.コーピングシートの共有

このアジェンダは私から提案したものです。数回のセッションを使って,綿密にアセスメントをして,計画を立ててから,超節煙を始めるか,もう100箱揃えたので,早々に超節煙に取りかかるか,少々迷ったのですが,セッションが月に1回ですので,計画立てまできっちり実施するとなると,数ヶ月かかってしまいます。それはちょっともったいないと思ったので,自発的にコーピングシートを作って,タバコを吸いたい状況と,そのときどうやって吸わずにしのぐかという認知的コーピングと行動的コーピングについて,シートに記入して,セラピストと共有し,OKということであれば,開始しようと考えたのでした。

というわけで,シートをセラピストに見せ,これでOKということだったので,早速超節煙に取りかかることになりました。(明日から,と決めています)。コーピングシートの中身については,また後日。

●アジェンダ3.CBTモデルに基づく現状のアセスメント

これは前回合意していたアジェンダであり,セラピストから改めて提案されたアジェンダでもあります。セラピストは「タバコを吸いたい場面を切り取って,具体的にアセスメントしましょう」と提案してくれたのですが,この作業はすでにコーピングシートを作成するときに,自分のなかで完了した感があるため,私からは,「むしろ,現状を少しまとめた形でアセスメントしたい」と提案・依頼しました。それが受け入れられ,セラピストとやりとりしながら,まさに今,超節煙にとりかかろうとしている現状を,CBTのモデルに沿って同定し,それをセラピストがアセスメントツールに書き込んでいってくれました。現状が外在化され,整理されたことによるスッキリ感がありました。(アセスメントの内容や感想もまた後日。)

●まとめ(ホームワークの設定とフィードバック)

ホームワークは,①コーピングシートを用いて超節煙に取りかかること,②毎日の本数を手帳にメモすること,③1日3本以内なら300円貯金することにしたので,その合計値も手帳にメモすること,の3点になりました。最後に本日のセッションの感想を私がフィードバックしました。セッションを通じて,「いよいよだな」と強く思いましたので,シンプルにそれをセラピストに伝えました。

以上が,初回セッションの報告です。こうやってまとめてみると,認知行動療法がいかにセッションを構造化するか,ということが改めてよくわかります。また前回のインテークは15分,今回のセッションは30分で,私たちが通常実施しているセッション(45~50分)に比べると短いのですが,それでもかなりいろいろなことができるなあ,という感想を持ちました。これもCBTの構造化という特徴が寄与していると思われます。

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コメント

どうでもいいですが、タバコには賞味期限があるので、100箱目は不味そうですね。

感想を述べさせてもらいますと、なんとなくやる気満々すぎて妙な感じです。
患者さんにもインフォームドコンセントを終えた2回目のセッションで、あれやこれやとCBT的な事を(やりすぎるほどに)たくさんやってくる人が確かにいます。

せっかくやる気でやってきて頂けるのであれば、とりあえずそのままで様子を見ますけど、大抵そのまま順調って事は無いような・・・。
まあその辺も含めて、その後の経過を楽しみにしています。

あと幾つか精神分析学的な感想があるのですが、ここはCBTのブログという事で割愛しますw

投稿: nishikawa | 2006年5月16日 (火) 23時20分

nishikawa様

コメントありがとうございます。

> なんとなくやる気満々すぎて妙な感じです。

自分でも妙だと思ってました(笑)。

> せっかくやる気でやってきて頂けるのであれば、
> とりあえずそのままで様子を見ますけど、
> 大抵そのまま順調って事は無いような・・・。

びっくりするぐらい順調にいくケースもあれば
逆のケースもありますし,様々ではないですか?

この禁煙,もとい超節煙のケースも
どう転ぶかわかりませんが
まあ,初回セッション前には,少なくともやる気満々だった
ということで,
今後の経過をお伝えしていきたいと
思います。


投稿: coping | 2006年5月17日 (水) 00時44分

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