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2005年8月 2日 (火)

【認知療法・認知行動療法】ひとりごと その2:認知心理学とCBTのインタラクション

  とりあえず一言書いておきたいことがあり,一方で「まともな文章を書かねば」と思うと面倒だというときには,「ひとりごと」としてちょちょっと書き残すことにしました。(自分がずぼらになっていくプロセスを晒しているようで,恥ずかしい)

  7月にブログの更新が滞り気味だったのは,日常業務が立て込んでいた他に,外に出かける仕事が多かったのと,仲間と出版する本の原稿作成にとりかかっていたからです。そしてやっと今日,原稿が書き終わりました。その本のテーマのひとつは【基礎心理学と臨床心理学のインタラクション】でして,私は認知心理学の章を担当しました。具体的には,【認知心理学とCBTのインタラクション】(インタフェースと言ってもいいかもしれない)についてです。

  実は私の修論および博論のテーマが,まさに【認知心理学とCBTのインタラクション】でした。しかし私が博士論文の研究計画を立て,先行研究をレビューしたりしていたのは,10数年以上も前のことです。そしてその後,臨床どっぷり生活を続けていた私は,認知心理学の勉強を怠っていたのでした。

  それが数年前から仲間と【基礎と臨床のインタラクション】について語り合うようになり,出版の企画などをしているうちに,他からも原稿や学会での発言を求められることが何度かあり,ひさびさに認知心理学および認知科学の勉強を再開したのでした。

  いやあ,1990年代のとくに後半ぐらいから,認知心理学自体がかなり変化していたんですね。以前このブログでベックの認知療法は「古典的認知療法」で,今現在は「第二世代CBT」が主流であると書きましたが,認知心理学というより認知科学自体も新しい時代に突入していたのです(「コンピュータ・アナロジーによる情報処理アプローチが行き詰っている,これからは日常認知研究だ! でも日常認知研究ってどうやってやるの? たとえばこんなやり方があるよ」というところまでしか,私は把握していませんでした)。その流れを追うのをすっかり怠っていたことに今になって気づき,しかし原稿は書かねばならず,いろいろと調べ始めたら面白くなってきてしまって(とくに「協同学習」や「創造的問題解決」に関する研究が面白い。なにしろCBTの過程は協同的な問題解決過程そのものだから),「あと1年勉強したいから,〆切を来年にして!」などと懇願したかったのですが,そんなことをお願いできるはずもなく,中途半端なレビューに基づき,【認知心理学とCBTのインタラクション】について書かざるを得ない羽目に陥ってしまったのでした。

  というわけで,今回の原稿作成は自分にとっては本当にきつかったです。あまりにもレビューが不十分であることを自覚しながら書いているのですから。しかしまた次のチャンスがあると思うので,今抱えている手間のかかる仕事といくつかの学会が終わったら,しばらくは認知心理学および認知科学の文献購読に何とか時間を割いて,遅れを取り戻したいと思います。

  以上,とりとめのない「ひとりごと」でした。

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