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2005年6月18日 (土)

今日のストレスコーピング(4):マニキュアを塗る

 これは男性の方にはなかなかわかりにくいコーピングかもしれません。

 私は以前は楽器をやっていたこともあって,マニキュアはほとんど塗ったことがなかったのですが,あるクライアントさんと出会ってからマニキュアに興味を抱き,今ではこれも大事なストレスコーピングのひとつになりました。

 マニキュアを塗るときって無心になれるんですよね。というのも,間違えると台無しになってしまい,やり直しをするのが大変ですから,塗るときはその行為に集中せざるを得ないのです。そういうわけで別のことに気を取られてそれからなかなか脱け出せないときも,一度マニキュアを塗り始めると,それに100%集中するので,その間だけでも嫌なことから気をそらすことができるのです。

 マニキュアの効用はそれだけではありません。自分の爪がきれいに光っているというのはなかなか気分のいいもので,うまく塗れたときは,その後何日か,自分の爪を見ては,「まあ,綺麗!」とちょっとした自己満足に浸れます。人間ってきれいに光っているものが本能的に好きなのではないかと思います。自分の手先はしょっちゅう目線に入りますから,そのたびにほんの少しでもいい気分になれるというのは,ささやかながらも役に立つコーピングだと思います。

 もう一つマニキュアの効果としては,「育てる気持ち」を持てることだと思います。マニキュアを綺麗に塗りたければ,自分の爪を大事に育てなければなりません。爪は必ず伸びますから,どうせ伸ばすなら大事にきれいに育てようという気持ちになります。何かの世話をすることがストレスコーピングとして有効であることはよく知られていますが,植物や動物だけでなく,爪の世話もそれに入ると思います。

 さらにもうひとつ。爪って1週間も経てばかなり伸びることは皆知っていることだと思いますが,マニキュアを塗っていると,確実に爪が伸びているのを実感することができるのです。何だかよくわかりませんが,伸びた爪を見ると,「とにかく自分は生きているんだなあ」としみじみと思うことがあります。髪の毛も伸びますが,それよりも爪の伸びのほうが,「生きているから伸びているんだ」と実感しやすいのです。

 他にも,色彩を楽しむ,マニキュアが乾くまでの匂いや除光液の匂いを楽しむ,マニキュアを塗ったつるつるの爪の感触を楽しむといった,五感を使う楽しみもマニキュアにはあると思います。

 もうひとつ言ってしまえば,「安い」「お金があまりかからない」というのも重要かと思います。コストがあまりかからないストレスコーピングは,それだけでとても魅力的です。

 このように徒然に書いていて改めて実感しましたが,マニキュアって,人間のもつ多様なモダリティ(感覚機能)に関わる効用を持っているのですね。

 ま,唯一の難点は,昼間外にいて自分のマニキュアが剥げてしまったのを見つけてしまうと,そのことが気になってむしろストレスに感じることがある,ということでしょうか?

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