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2005年6月27日 (月)

【一人でできる認知療法・認知行動療法】その6:認知再構成法 技法①

CBTを通じてさまざまな技法(スキル)を身につけることができる

  いったんここで(といっても何回かに分けて記事にする予定)で,「ひとりCBT」についてのシリーズを終えたいと思います。いずれこのブログで,「ひとりCBT」で身につけていただくと良い技法について,具体的に詳しく紹介したいと思っていますが,ひとまず先日挙げたテキストなどを活用し,進めていただくことができるでしょう。今回から,CBTにおける代表的な技法についてごく簡単に紹介し,どのような使い方ができるのかということについて少しだけ説明を加えたいと思います。

ただし,これから紹介する技法を全て身につけていただきたいということではありません。もちろん興味のある方は全部習得することも可能ですが,ご自分に必要な技法をチョイスして,練習し,少しずつ日常のセルフヘルプに役立てていただけたらと思います。

  今日と次回はCBTの二大技法ともいえる,“認知再構成法”と“問題解決法”について紹介します。

●【認知再構成法】

 

いわゆる“コラム法”です。ストレスを感じたときに生じた自動思考をキャッチし,別の考えを見つけ出し,ストレスを和らげようというのが,この技法の目的です。

  本によっては,「自動思考における認知の歪みを同定し,合理的に考えられるようにしましょう」といったニュアンスのことが書かれてありますが,別に自分の自動思考を「歪んでいる」などと考える必要はありません。(嫌じゃないですか? 自動的に浮かぶ自分の考えを「歪み」などと決めつけるのは・・・。少なくとも私は自分の思考が「歪んでいる」などと他人に指摘されたくありませんし,他人にも指摘したくありません)

  「歪んだ自動思考を矯正する」ということではなく,「自動思考は自動思考として置いておき,少し冷静になって自分の自動思考を検討し,別の見方をあれこれ考え出して,結果的に考えの幅が広がればよい」という程度に受け止めて,認知再構成法の練習をしていただけたらと思います。

  この技法は,はじめはツールを使って,丁寧にやる必要があります。通り一遍に大雑把にやってもあまり効果はみられません。したがって少し面倒でも,最初はツールに書き込むとか,PCに入力するなどしてご自分の体験を外在化して,進めていってください。最初は少々面倒かもしれませんが,とにかく丁寧にツールを使って進めることが上達の早道です。慣れてくれば,ツールを使わなくても,頭の中でササッとできるようになりますが,「最初はとにかく丁寧に!」というモットーでやってみてください。

●今日のまとめの一言:認知再構成法(コラム法)は,「認知の歪みを矯正する」のではなく,「認知の幅を広げる」ものだと考えよう。面倒でもツールを使って丁寧に実施することが不可欠である。

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