« 今日のストレスコーピング(1):辛いものを食べる | トップページ | 今日のストレスコーピング(3):気分のよいお店に寄る »

2005年6月15日 (水)

今日のストレスコーピング(2):終わりの時間を決めてしまう

 昨日に引き続き,つなぎネタです。

 最悪でも来週前半までにどうしても仕上げたい原稿仕事があって(もちろんCBTに関する原稿です!),ひぃひぃ言っています。原稿書きでエネルギーを使うと,同じく「文章を書く」というブログ活動とバッティングしてしまって,両方を頑張るというのは,どうやら私には無理なようです。

 というわけで,今日も業務の合間や通常の業務終了後に原稿を書いていたのですが,こういう仕事はきりがないので,その気になれば夜中までやってしまうことになります。しかし,そのうちお腹が空いてきました。それに明日はクライアントさんとの予約がぎっしりで,それなりに睡眠を取っておかないと明日,最後のセッションまで自分がもたない,ということにふと気づきました。

(他の臨床家はどうか知りませんが,私は睡眠不足でクライアントさんと面接しつづけると,かなりしんどいです。結局それってセッションの質の低下につながりますので,職業倫理的にも睡眠確保というのは重要だと考えています。・・・が,「それって単なる自分の思い込みかも」とか,「単に歳をとって,弱ってんじゃないの?」とか,私のツッコミ小人がささやいてきたりもしていますが,無視!・・・笑)。

 で,夜10時をまわったときに決めました。「どんなに原稿書きがノッていても,どんなに中途半端な状態でも,とにかく10時半にはオフィスを出る!」と。言ってみればCBTの「活動スケジュール法」という技法のアバウトな適用ということになりますが,ここで重要なのは,自分で決めた「終わりの時間」を自分で守るためのしかけ作りです。別に私が10時半にオフィスを出なくても,誰も私を罰しはしないのです。もしその時間の原稿書きにノッていたら,むしろ自分のなかでは「もっとやっちゃえ!」と,自分で自分をあおってしまうかもしれません。したがって自分で決めた終わりの時間を,何とか自分で守るために,何らかの手を事前に打っておく必要があります。

 今日私が作ったしかけは,よくやることなんですが,でかでかと「10時半に帰る!!!」と書いたポストイットを何枚も用意し,パソコンのモニターの上の部分,デスクでもマウスを使うあたりの部分,オフィスのトイレの壁(トイレに入ったとき真っ先に目に付く場所),今日の仕事で何度も見返す資料などにベタベタと貼るということでした。さらに携帯のスケジュール機能を使って,10時25分に携帯の音楽が鳴り,「死んでも10時半に帰る!」という文言が携帯の画面に表示される,というようにもしました。

 これだけしつこくされると(自分で自分にしつこくしているに過ぎないのですが・・・笑),さすがにどんなにノッていても,「もう止めにして帰らないとな」という気になってきます。気が削がれると言えばそうなんですが,しかし上にも書いた通り,時間など物理的な都合でどこかでケリをつけなければならないとき,自分の意思の力だけに頼るのはなく,むしろ自分でケリをつけられるように,予めしかけておくというのが有効なのではないかと思います。よく「自分を信じて」などと言いますが,こういったことについては自分を信じているとろくなことにならないので,むしろ「未来の自分は何を考えてどうするのか,今の自分には信用できない」ぐらいの軽い不信感で,対策を立てておくほうが,結果的には後でつらい思いをしないで済むこともあるのではないかと思います。

 以上,2日続けてささやかな私のコーピング話でした。原稿仕事が終わらぬ間はもしかしたら,こんなネタが続くかもしれません。ごめんなさい(誰に対して謝っているんだか・・・苦笑)。

|

« 今日のストレスコーピング(1):辛いものを食べる | トップページ | 今日のストレスコーピング(3):気分のよいお店に寄る »

コメント

 CBTの日常生活への応用という感じでおもしろいです。ついでにcopingさんの雰囲気も伝わってきます。相当CBTが身についているんですね。
 前述の辛いもので自動思考をストップさせるのもよいですね。僕も辛いもの好きで、思い当たる節が多々あります。早速試してみよう。

投稿: アド仙人 | 2005年6月16日 (木) 00時00分

アド仙人様

 苦し紛れの記事にコメントいただきましてありがとうございます。と言いつつ思うのは,何も特別なCBTの技法を身につけなくとも,CBT的な発想でストレスコーピングを心がければ,自分で自分にちょっとだけハッピーな気分をさせられるかもしれない,ということです。それって皆,自覚的にせよ無自覚的にせよ,毎日実践しているということでもあると思いますが。
 動物としての人間は結局のところ「いい気分でありたい」という目的のために生きているような気がします。という発想は「使用の心理学」的発想によるものなんでしょうか?(「使用の心理学」,めちゃめちゃ気に入りました。が,誤解しているかもしれない。・・・心配)

投稿: coping | 2005年6月16日 (木) 01時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今日のストレスコーピング(2):終わりの時間を決めてしまう:

« 今日のストレスコーピング(1):辛いものを食べる | トップページ | 今日のストレスコーピング(3):気分のよいお店に寄る »